なかの邸は、障がい者支援団体である一般社団法人暮らしランプが運営しています。
2017年、長岡京市から中野家住宅を活用するプロポーザルに選ばれ、なかの邸のプロジェクトは始まりました。
一般的に障がい者の就労は、日中が多いのが現状です。
しかし、社会には障がいの特性や生活リズムなどの関係で、夜間に就労を希望しながら働く場所がない人たちがいます
なかの邸は、「障がいのある人が、夜間に就労をすることができる飲食事業」として2019年オープンしました。
この取り組みは、新しい福祉の形をつくるプロジェクトを支援する、日本財団の「はたらくNIPPON!計画」に採択され、地域に根ざした障がい者就労支援のモデルとなることを期待されています。
私たち「暮らしランプ」は、就労支援B型事業として、知的障がい、精神障がい、高次脳機能障がいなどある方や、また障がいによって家に引きこもっている方が自立していくための就労サポートを行っております。
一歩一歩自立に向け日々の仕事にメンバー一同向き合っています。
障がいのあるなしを問わずメンバー全員で自分たちが暮らす町の中にほんの少し明るい、「ほっと」する出来事をひとつひとつていねいに生み出し、重ねていくことを目的としています。
なかの邸プロジェクトを行うにあたり、どうしても必要になった中野家住宅改修工事に伴い、伐採せざるをえなかった大きな1本の楠木。
明治時代から長岡京の街を見つめ、人々から愛されてきた楠木を、再び人々の喜ぶものへ進化させるべく、1年間自然乾燥をさせた木材から、さまざまな製品が生まれています。